©1993 TEPCO
できるかぎり補正はしたんですがまだ黄ばんでます。これはTEPCOと日本教育新聞社が主催したコンテストの、BE-PALというアウトドアの専門誌に掲載された雑誌広告です。応募要項を読むと「応募資格:気の合ったペア2人1組でご応募ください」「応募形式:アウトドアの観察記録をA2判にまとめてください」とありますから、作品記録を送って賞をゲットしようというイベントのようですね。賞の名前も「感動発見大賞」というなかなか夏らしく活気のあるネーミングです。ずいぶん昔「氷の彫刻コンテスト」に参加したことを思い出しました。
この絵をみると親子らしき2人がキノコや大自然やUFOと遭遇している様子が描かれてるので、そういう状況を描くよう言われたんだと思いますが一切覚えてません。ただコンパクトにまとまってるわりには勢いや空間を感じる絵なので目立つことは目立ったのだと思います。右上に「地球を探しに行こう!!」とありますから地球という意味で全体的に丸い構成なんでしょう。理由は分かりませんがみんな楽しそうだし。
こういう「集合」のイラストレーションはよく描きますが、今となってはオーソドックスな手法といえるかも知れません。ノリにまかせて一気に描く元気の良さがこのようなテーマにも合ってるんだと思います。
©2007 Infobahn Inc.
めずらしくできたてほやほやのとびら周りのアイキャッチでアイドルとその取巻きの皆さんを描かせていただきました。こういうのはよく知らない分野ですが、記事によるとハロープロジェクトを擁する芸能プロダクションの経営戦略がいかに良くできているかが書かれています。ハロープロジェクトとはモーニング娘。とそこの卒業組やあやや、小中学生からなるハロプロエッグといった周辺アイドルを一緒くたにした巨大グループらしいです。
詳しい知り合いによるとハロプロはプロレスとの相似性で理解するのが良いと言ってました。例えば先日CSで偶然みた天龍とHGの試合は、石黒と5期メンバーがユニット組むような感じかも知れないとのことですが、余計分かりづらくなった気がします。世間的にはそうも見えないでしょうけど・・・と一応付け加えてはいました。そんなわけでハロプロについては詳しく調べてからまたご報告しようかなと思っています。
ultracyzo.com
©1992 KOJI HONPO CO.,LTD.
コージー本舗から発売されたレターセットを見つけました。植物好きの男性をモチーフにしています。コージー本舗さんって化粧品屋さんだったんですね。知りませんでした。私が知ってるのはオサムグッズです。
キャラクターと呼ばれるものは通常その背景に「物語」を背負っていて、受け手がその物語に響くことでキャラクターたる役割を果たします。そのパターン認識をひらたく言えば「萌え」となります、広い意味で。例えば私の姪が今1歳なのですが、アンパンマンを見て「アンパンマン」とか「バイキンマン」とか叫びます。その背景には、アンパンマンをテレビで見たりした時の、動きや形態、色、声等の摺り込みがあって、その総合的な楽しいイメージを認識し反応しているわけです。しかも「アンパンマン」という言語の発声のしやすさが、暗唱と反復まで幼児に促すところがアンパンマンの凄さですね。
オサムグッズが画期的なのはそうした先行した物語なしにキャラクターグッズの機能を果たしているところです。予めそのアイキャッチャーの何らかの中に物語を内在させてデザインしているとでも言うのでしょうか。造形的破綻のきわめて少ないモダンデザインとしてこれを達成しています。通常はアドバタイジングで使われる手法を、キャラクターグッズに特化させたというところまでは何となく分かりますが、それ以上のことは原田治さんに聞かないと分かりません(笑)
©1988 THE MAINICHI NEWSPAPERS.
このグラフィックは毎日新聞の日曜版に掲載されたものだったと思います。知る人ぞ知る名人や趣味人を取材し、それを絵と文章で報告するといういわゆるルポルタージュものの企画です。担当の編集者には、とりあえず自由に描いてみてと言われてました。仕上がったこの作品を見せたら「このサルとか女性とかは何ですか?」と聞かれたので「構成上必要と思ったので入れました」と言うと「次回からもうやらなくていいよ」と笑われました。次の回から本当に別の人が描くことになりました。
そんな訳で一回で終わってしまったのですが、ちょっと説明します。たしか板橋か巣鴨の方にお住まいのボトルシップ作りの名人を取材したもので、右下の日本丸の瓶の上で“O'l Man River”を歌ってるのがその名人です。マニア具合を強調するため船長の格好をさせてみました。中央の瓶はローマ時代のガレー船、その後ろに大きく描かれた万国旗の船が有名なミシシッピーのショーボートです。こうしてよく見るとサンタ・マリア号やヴィクトリー号もあるし、左上にはボトルシップ完成までのプロセスも描かれてます。こうして見ると特に問題があるとは思えません。尚、この手法がその後「人情紙風船」に引き継がれて行きます。
©1994 AOYAMA TADING co.,ltd.
泉麻人さんの日記調の文章がとても楽しい雑誌広告です。主人公の青山くんはデートのたびになぜか不幸な目にあうのですが、結末はいつも「それでも人生は楽しい」と感じられるほのぼのしたオチになってます。全部で何回のシリーズだったか覚えてませんが、手元にあったのはこの二枚だけでした。洋服の青山はご存知のように業界最王手のスーツ専門店で、今や「ザ・スーツカンパニー」「ユニバーサル・ランゲージ」といったセレクトショップさながらのブランド展開で、若きビジネスマンの人気を呼んでいます。ほとんどスーツを着ない自分のような者にはあまり関係ありませんけど。
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