例によって告知が遅いんですが、渋谷にあるたばこと塩の博物館で「私の句読点」という展覧会が始まりました。公園通りのパルコの先を登ってNHKの方までお出かけの際はぜひお立ち寄りください。ちらしのデザイン和田誠さんです。
それはさておき、ここの前回の企画が「デザインの力_たばこにみる日本デザイン史」というもので、これが資料性に富んだとっても楽しい展覧会だったので、それについてちょっと書きます。明治初期の貴重な刻みたばこの現物や植民地時代を彷彿させるアメリカン・タバコのポスターから始まって、当時のたばこメーカーの宣伝合戦や印刷技術と図案との関係、代表銘柄のデザインの推移や売り上げ記録が、小咄のようなエピソードを織り交ぜながら展示され、飽きないように良く工夫してるなあと感心するのもつかの間、大戦後の占領期を脱してからがまた長く、有名輸入たばこのポスター、レイモンド・ローウィのピースのデザイン版下や、さまざまなパッケージデザインのコンペの経緯やボツ案、採用理由なんかも細かく説明されてたり、大阪万博の専売公社のパビリオン「虹の塔」にもコーナーを設け記録映像や模型で言及したり、高度経済を象徴するような各種記念たばこのグラフィック、60〜70年代のショッポやハイライト、セブンスターからキャスターといった広告媒体を含む隆盛期まで、途中で閉館時間が過ぎてしまい結局続きを見るのに三回通ってしまうほど内容の濃い展覧会でした。こうした説得力は本家本元こそが持ちえるリソースの賜物ですね。ただしスペースの関係で割愛された情報がかなりあると思いますから、その意味ではこの展覧会はダイジェストだったんでしょう。それにしてもこれで入館料100円というのは安すぎます!(褒めちぎっておりますがJTに肩入れをする謂れは特にありませんw)
これ展示中の私の作品。
現行「私の句読点」もどうぞよろしく。
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