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※おかげさまで無事終了いたしました

「木村恒久とデザインの領域」トークショー(宇野亜喜良×南伸坊×佐藤直樹×都築潤)のお知らせです。主催の美學校側の告知ではシンポジウムとなってるんですけど、それはおこがましい話でしで、どちらかといえば佐藤直樹さんとボクとで大先輩のお二人から貴重なお話を乞う、というような催しになる予定です。

木村恒久氏は2008年の暮れに逝去された日本のグラフィックデザイナーです。1960年の日本デザインセンターの立ち上げと同時に入社して4年ほどで退社、このデザインセンター時代までは構成主義的なグラフィックを展開。バウハウス叢書やチヒョルト、USSRの数々の資料に影響を受け、大阪時代からモダンデザインに心酔していたというから、この頃はバリバリのモダニストだったはず。ところがその後、ペルソナ展で展開した作品群や、有名な「ビジュアルス・キャンダル」を経て、1981年ジャン・ボードリヤールが来日した際に対談。このボードリヤールが、キムラにとても強い印象を受けたという感想を漏らしていたというから、おそらくはポストモダンについて何らかの見解を述べ合ったものと推測できる。その後断続的に作品集を刊行、デジタル時代を早々と予見するような発言も多々あったらしい。この間、彼の頭の中でいったい何が起こったのか。

こんなエピソードから連想してしまうのが、ウィトゲンシュタインの「写像理論」から「言語ゲーム」への転向だったり、ベクターグラフィックスとラスター(ビットマップ)グラフィックスの相克、つまり上の’66年と’75年の2作品でいうと、左が Illustrator 右が Photoshopi でしょ、どう考えても。柏木博氏とのDVDの対談でも木村氏は「意味論」について語っているし、ついこちらの理解が及ばない領域まで考えさせられてしまいます。

そこで実際に交流のあったお二人、デザインセンターのご同僚でペルソナ参加者でもある宇野亜喜良さんと、美學校時代の木村氏の教え子だった南伸坊さんのに、時間の許す限りお話を頂戴したいと思ってます。もちろん宇野さん南さんのご自身のことや、60〜80年代当時の世相も織りまぜながらお送りできれば…と。

※トークショー「木村恒久とデザインの領域」
日時:4/4 16:00〜
出演:宇野亜喜良、佐藤直樹、都築潤、南伸坊
会場:3331 Arts Chiyoda 1階 コミュニティースペース1
参加費:500円
主催:美學校

※トークイベント「キムラ・グラフィック《ルビ》展」
日時:4/9 19:00~20:30
出演:柏木博(武蔵野美術大学教授・デザイン評論家)
会場:ヴァニラ画廊
参加費:1500円(ドリンク付)
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