[105]  [104]  [103]  [102]  [100]  [101]  [99]  [98]  [97]  [96]  [95
  

※こちらのイベントは修了いたしました

むかし情報を握っていた一部のつくり手が大衆を喜ばせた時代があった。情報の格差がつくり出す構図そのものが隠かくされていたので、そのつくり手がなぜ自分たちを魅了するのかは考えず、ただ彼らを特別な存在だと信じていた。情報を摂取することが容易になってそのひとつひとつは軽くなったけど、かわりに様々な情報の組み合わせを駆使してヤバいものをつくり出す情報キングが現れた。あふれる情報に慣れた多くの人々も、それらが自分たちのパターン認識に響くことを理解した上で、その組み合わせのセンスに唸った。それは希少な情報を多く握ることでアドバンテージが得られるというゲームだったのだろう。

その時代の情報格差がさまざまな情報キングを生んだ。しかし格差のない成熟した社会ではもはや情報を操るゲームそのものが陳腐となり、キングであることに意味がなくなる。彼らはそれまで躍起になっていた情報収集をやめ、情報取り扱いの煩わしさから自分を解放し楽になれる状況を望むようになった。ここから次のステージが始まるのだが、この楽になれる状況とは自由になることをはたして意味するのだろうか。

KATHYの三人と水野健一郎がルールとして共有しているのは、自由ではなく縛られ操られているという状況だ。彼らが操られているその運動の中から自動的に示され、記述された痕跡を表現というのであれば、情報とは人が操るものではなく操る主体であること、そしてそれが新しいステージの人と情報との戯れ方であることを見事に表現してはいないだろうか。

操る主体はKATHYと呼ばれている。KATHYの三人と水野健一郎はKATHYから指令を受け自動的に表現しているというが、その指令はこれまでの情報とは違うもっと高度で認識不可能な「パターン」なのかも知れない。山本ムーグさんとのトークでこれを検証したいと思う。

KATHY's New Dimension
日時:7月10日(日)17:00〜
場所:NADiff 地図

※トークイベントは入場無料ですがIKEBANAのライブと「炎のメーリーゴーランド」上映については有料となります
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ARCHIVE
crossmedia
Cyzo feature Guide in campus Dojinboy Nationale 7 Hitoniyasashiku play Forest AB friends Talk&Manner hp
paper
paper
cover
cover
web
web
関連グッズ
日本イラストレーション史(単行本)
美術手帳_日本イラストレーション史
70年代なかば映画のチラシ集めがブームとなり、映画館… (続きを読む
ROOTOTE_Mickey & Minnie
ディズニー、大好きです。プルートが好きだったんで東京…(続きを読む
FLO:Q(フローク)
デスクトップ用ウィジェット「FLO:Q(フローク)」をデザ… (続きを読む
1980年代のポップ・イラストレーション
80年代を振り返ることがちょっとしたブームのようです… (続きを読む
赤ちゃんと子どものちいさい刺しゅう
カリスマ的刺しゅう作家大塚あや子さんのとっても可愛い… (続きを読む
ブログ内検索