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※終了しました、ありがとうございました。またUstでは音声がうまく拾えずご迷惑をおかけしました。

美学校に瀬戸照さんをお迎えします。
瀬戸さんは細密画家でイラストレーターです。

以前にも一度お話を伺い、それから三年経ちます。その時はイラストレーターで画家の谷口広樹さんもお招きして、美学校細密画教場の田嶋徹さんと一緒に進行をさせていただき、絵を描くことのとてもラディカル(根源的)な話題で盛り上がりました。では何がラディカルだったのか。

瀬戸さんは点々で絵を描いています。絵具の画素を無数に集めることで、全体としては一個の石や果物といった物体が構築される描き方です。画素というきわめて物質的な情報が集積していく過程のどこかで、「石」とか「果物」とかいった「意味」が立ち上がるような、そういう話はまるで、物質情報が意味論的情報に相転移する瞬間を楽しんでいるかのように聞こえました。

瀬戸さんの原画を至近距離で見たことがあります。すべての作品ではないかも知れませんが、絵を構成する点々が実は楕円として描かれていたのに驚き、それだけでなく楕円のまわりの滲んだ部分にホワイトが施され、奇麗な形に修正されていることを発見して二度驚きました。つまり画素の一つ一つが手直しされ、それらは絵具の粒子という物質的存在を超えて、楕円とか円といった幾何学的な物体として取り扱われていたわけです。量子力学みたいな話です。

前回のトークで「自分の作業は抽象画を描くのと変わらない」と瀬戸さんが強調されていました。物質と物体、絵具の粒子がかもす「色」と楕円という「形」、そして抽象と具象。絵を描くことの根底に潜むエッセンスを、こんなエピソードからも強く感じたのでした。

佐藤直樹さんの進行に語り部(?)の藤川代表を加え、瀬戸さんが在籍していた70年代や、その頃の美学校のお話を、細密画、イラストレーション、美術、デザイン、その他いろんな切り口から伺いたいと思います。

※詳細とお申し込みはこちらでーす!

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特別講座「美学校アーカイブサロン 1969-NOW 第二期」第二夜
『絵と美と画と術』×『細密画』技術をめぐって
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概要
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出演:瀬戸照、田嶋徹、都築潤、マジック・コバヤシ、水野健一郎
司会:佐藤直樹
語り部: 藤川公三(美学校代表)
日程:2013年2月24日(日)
時間:19:30~
参加費:1000円(ワンドリンク込み)
場所:美学校 本校 
※地図
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
UST配信:http://www.ustream.tv/channel/美学校アーカイブサロン-1969-now-第二期
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