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※イベント終了しました!

いたらぬ進行でしたがゲストのお二人のエッセンシャルなお話のおかげで、
オーディエンスのみなさまからも有り難いお言葉をいただけました。
このような天気の中、本当にありがとうございました。

※おまけ ↓ ピュ〜ぴるさん、水野さんの映像だよ





床屋さんの話では本日夜半から関東地方に台風が接近、大雨が降るとのこと。そのさなか美學校では、ピュ~ぴるさんと水野健一郎さんのトークが催されます。ちなみにこのお二人初対面です。どんな経緯で企画されたのか分りませんが、とにかくマジックコバヤシ氏と私とで進行役を務めさせてもらうことになりました。二人の天才にどういう切り口で迫ればいいのか、ひとまずはカレーを食べながら考えようと思います。

ピュ~ぴる×水野健一郎 ダブルトーク

 @美學校
 

※イベントは終了しました

第四表現主義(仮)について語る会ってなんだろう。

中ザワヒデキは20年以上前から美術史は循環しているという考えの持ち主だ。どういう循環かというと、「表現主義→反芸術→多様性」→「表現主義→反芸術→多様性」→…といった感じで、3つのタームがワンセットとなり旧来繰り返されてきたというのである。この循環法則によって現在4回目となる表現主義のタームが日本に訪れていて、だからこれを第四表現主義と呼び、このことについてリアルタイムに語ろうというのがこのイベントの目的だ。その渦中にある集団は複数存在し、それぞれの代表者が参加することとなった。

第四の表現主義到来の前にはもちろん第一から第三までがある。第一が「フュウザン会」第二が「アンフォルメル旋風」第三が「ヘタうま」というぐあいに、表現主義も反復してきたというのが中ザワ氏の説である。じゃあその表現主義ってなあに?とみんな思うかもしれないけど、その説明は中ザワ氏からトークイベントの冒頭にあるだろうし、参加者の間でも話合いがおこなわれるだろう。

ということで今回の企画での私の役割がいったい何か考えてみた。おそらくそれは第三表現主義「ヘタうま」の当事者、証言者ということだと思うので、これについて少しだけ解説したい。まず中ザワ氏と私のヘタうまの語の使用は少々異なる。中ザワ氏は80年代を席巻したヘタうま現象、それは日本グラフィック展、ニューペインティングの渡来、芸大旋風、諸々のそれこそ表現主義的傾向の絵全般を指していう場合が多い。そしてこの当時、東京の渋谷を中心としてこのようなさまざまな出来事が私たちを覆い尽くしたのだった。(渋谷系と間違えないようにね)そして中ザワ氏は同じヘタうまという言葉でフュウザン会についてもあぶり出している。今回のヘタうまはこちらの意味ととっていいだろう。しかし私がよく口にする場合のヘタうまはこの本にも書いた通り、最終的には湯村輝彦の作風ということで一応の区切りがついている。ヘタうまブームといった全般的な現象ではなく、一人の天才の作画における特殊な傾向という結論に落ち着いたのだった。

2人の言葉の使用にこうした違いはあるが、湯村氏を震源地とするヘタうまが、日本に渡来したニューペインティングに先んじていた、そして次第に融合された、という認識は共通している。ヘタうまとはそれほど桁外れな出来事だったのである。現在はすっかり市民権を得たヘタうまという単語をフツーに使っている皆さんにはこのことがピンと来ないかもしれないけど、ぜひこの機会にその意味の不思議さを楽しんでいただければと思う。

さて中ザワ氏と私は、絵画、あるいは絵というものについて「ベクターvsビットマップ」という考え方を共有しているのだけど、これは美術史でいわれているところの「フィレンツェ派vsベネチア派」の構図と同じだ。というよりそのものであり、端的にいえばルネサンスからのこの構図が今も続いているだけなのである。とにかくこれを基本に各々いろんなことを考えているので、ほぼ今までの対談ではその話題が主だったのだけど、今回は中ザワ氏独特の循環史観の話だし、参加者多数のトークということで話がどう転ぶかわからない。

こんな第三表現主義現象の渦中にいた立場から、今回は第四表現主義を俯瞰してみたいと思う。いや俯瞰してる場合ではないかも知れない。なぜなら事態は循環しながら今も続いており、おこっているこの状況に自らアンガージュしなければ前に進めないのだから。これ参考文献!ゲッ・・・・ツ!
  

※こちらのイベントは修了いたしました

むかし情報を握っていた一部のつくり手が大衆を喜ばせた時代があった。情報の格差がつくり出す構図そのものが隠かくされていたので、そのつくり手がなぜ自分たちを魅了するのかは考えず、ただ彼らを特別な存在だと信じていた。情報を摂取することが容易になってそのひとつひとつは軽くなったけど、かわりに様々な情報の組み合わせを駆使してヤバいものをつくり出す情報キングが現れた。あふれる情報に慣れた多くの人々も、それらが自分たちのパターン認識に響くことを理解した上で、その組み合わせのセンスに唸った。それは希少な情報を多く握ることでアドバンテージが得られるというゲームだったのだろう。

その時代の情報格差がさまざまな情報キングを生んだ。しかし格差のない成熟した社会ではもはや情報を操るゲームそのものが陳腐となり、キングであることに意味がなくなる。彼らはそれまで躍起になっていた情報収集をやめ、情報取り扱いの煩わしさから自分を解放し楽になれる状況を望むようになった。ここから次のステージが始まるのだが、この楽になれる状況とは自由になることをはたして意味するのだろうか。

KATHYの三人と水野健一郎がルールとして共有しているのは、自由ではなく縛られ操られているという状況だ。彼らが操られているその運動の中から自動的に示され、記述された痕跡を表現というのであれば、情報とは人が操るものではなく操る主体であること、そしてそれが新しいステージの人と情報との戯れ方であることを見事に表現してはいないだろうか。

操る主体はKATHYと呼ばれている。KATHYの三人と水野健一郎はKATHYから指令を受け自動的に表現しているというが、その指令はこれまでの情報とは違うもっと高度で認識不可能な「パターン」なのかも知れない。山本ムーグさんとのトークでこれを検証したいと思う。

KATHY's New Dimension
日時:7月10日(日)17:00〜
場所:NADiff 地図

※トークイベントは入場無料ですがIKEBANAのライブと「炎のメーリーゴーランド」上映については有料となります
※6月のトークイベントはすべて終了しました!お越しいただいた皆さまありがとうございました!

こんにちはー!6月は展覧会目白押し、ギャラリートークを3つやります。
ゴンゴンこと長嶋五郎の「ヤッホー山脈吉原航平参加の「一枚の絵の力榊原美土里の「愛とバカ」それぞれの展示の関連イベントです。とはいっても三人の皆さんはお互い他人同士なので、シリーズ企画でもなんでもなくて、たまたま時期が重なっただけのこと。場所も、リトルモア地下、3331、ガーディアンガーデンと、方向性もバラバラでいい感じです。さしあたってこれらの催しの情報を順次あげていくことにしました。
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※「愛とバカ」ギャラリートークは無事終了しました

榊原美土里さんは多摩美のグラフィックデザイン科を卒業してまだそんなに経ってないそうです。どういうイキサツで「1_WALL」に応募したのかは分かりません。おじいさんや動物、食べ物を厚紙に描いて関節で切断、バラバラにしたものをハトメでつないで合体させ、ぶら下げたりダンスさせたり、多くのものはお土産用にパッケージされたりします。時々バラバラのパーツのまま壁に貼ってあるかと思えば、合体させる部品を間違えてチグハグに連結されているものもあり、創作姿勢はフレキシブルというか奔放というか、気ままにつくられた空間がとても清々しく感じられます。しかし作者本人が清々しいとは限りません。

榊原さんは根本的にこれで何をしたいのか、人に喜ばれたいのかお金をがっぽり稼ぎたいのか、先々にわたってどのようなビジョンを持っているのかを対談によって浮き彫りにしたいと思いますので、よろしくねヽ(・ω・)

「愛とバカとトークイベント」
日時:6月24日(金) 18:30〜20:00
場所:ガーディアン・ガーデン 地図
入場無料、予約不要。お気軽にお越しください。
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※「一枚の絵の力」トークイベントは終了しました

うす墨で丹念に描かれたこれらの個物が主張するのは、物体としての形態なのか物質としての色調なのか、それともそれを「もの」として人が認識するための最小限の存在として、あるいは単なる現象としてそこに在るだけなのだろうか。古代の遺産にひそむ精霊やアンティークにやどる使い手の精神というものに関心が薄いわたしでも、描くという運動が描き手の意志を超えて自己創造されていった経緯や痕跡には、絵というものの根源的な何かを感じてしかたがない。吉原航平の作品において問題にしたいのは、成果ではなくプロセスなのである。

展示専用ブログページ

日時:6/11(土)18:00~
場所:3331 Arts Chiyoda / 1F メインギャラリー 地図
入場料:無料(募金BOXを設置しておりますので、応援お願いします)
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※「ヤッホー山脈」のイベントは終了しました

この一見不吉な絵はゴンゴンの「ヤッホー山脈」出品作品です。でも作者自身の音声ガイドによると特に不吉に描こうとしてるわけではないようです。背景に描かれている山に関しても、ハイキングとか山岳信仰が好きなわけではなく、四角い画面に三角形を描いてるとそれが徐々に山になっていくという、絵を描くプロセス自体に心が惹かれるとのこと。しかしそのわりには山の麓に暮らすアイルランド人の生活についても話の中でちょっとふれていて、そんな場当たり的な姿勢にもたいへん好感が持てるアーティストです。

イベントではダンスやコンサートも楽しめます。しかし肝心のトークのテーマがまだ決まってません。とても不安なので早く決めてほしいものですが、相手が主役のゴンゴンではなく、ゲストで詩人の長嶋南子さんらしいとの話もあり、したがって詩の話題かも知れません。詩については萩原朔太郎くらいしか知らないのでどのみち不安な上に、この方の名字がゴンゴンと同じ長嶋というのが一層不安を駆り立てます。

日時:6月3日(金)18時 OPEN
場所:リトルモア地下 地図
入場料:1500円 定員40名 要予約

出演:長嶋南子(詩人)、嶺川貴子(ミュージシャン)、篠崎芽美(ダンサー/珍しいキノコ舞踊団)、都築潤(イラストレーター)

※予約専用のWEBフォームがあります


※終了いたしました、ありがとうございました

伊藤桂司さんと一緒にした最初の仕事は、87年頃水戸で描いた階段壁画だったと思います。上の階の藤田新策さんと下の階の伊藤さんにはさまれて熱帯植物の絵を描いていて、たしかバケツか何かを伊藤さんから借りた記憶があります。その頃こうした壁画やオブジェ設置のような空間演出の仕事は、イラストレーションではなく「アート」と呼ばれていました。もちろん壁面装飾や立体造型の技師というか専門職の皆さんはいたのですが、作者である「アーティスト」に感情移入する仕組みでその企画が成り立っていたため、単純に職人的な仕事は違う成立の仕方であったはずです。

その5年後、光村図書という出版社で、伊藤さんとぼくを含めた4人で絵を描いたことがあります。この時は他に河村要助さんと谷口広樹さんがいて、50号のキャンバス2枚に、子どもや地球、植物、動物、昆虫、滝、等々を描きました。森羅万象というテーマだったのか、無制限に何でも描いたような気がします。いわゆるコラボレーション・ペインティングで描かれたこの絵が、生活科の教科書の表紙に使われました。打合せの時、河村さんがあまり人の話を聞かず、紙にひたすら絵を描いていたのを覚えています。ディレクションをしてくれたのは東泉一郎さんでした。

その2年後、大阪の阪急ファイブの催し会場にお客さんを招き、再び伊藤さん谷口さんと9枚の100号キャンバスに即興で絵を描きました。これは俗にいうライブペインティングというもので、昼頃から夜にかけて100号9枚ですからかなりヘトヘトになりながら作業したのですが、数枚のスナップ写真くらいしか記録がないし、作品もどこに保管されているのか、あるいは捨てられたのか、今もって謎のままです。ぼくはこの時何を描くかより、どのように描くかばかりを考えながら作業しました。伊藤さんの画集「而二不二(ににふに)」の発売記念イベントだったと思います。

伊藤桂司さんの過去作品を中心とした展覧会がスピークフォーで始まります。その初日にギャラリートークをやりますので、よろしかったらお出でください。過去から現在までの、伊藤作品を俯瞰できる数少ない機会だといえるでしょう。それにしても40分って短いなあ。

日時:2011年4月29日(祝)18:00(~18:40)
場所:ギャラリースピークフォー 地図
入場無料 予約不要
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